足底筋膜炎
- 朝、起きたときに一歩目が痛い
- 歩行時にかかとが痛い
- ジョギングなどでつま先が痛い
- 立ち仕事が長くなると足裏に痛みが出る
- スポーツ中に足の裏が痛い
足底筋膜炎はどのようなものか?|柳井市まちの樹鍼灸整骨院・整体院
足の裏には五本の指の付け根からかかとの骨まで、足の裏に張られている強靭な腱の束が膜の様に張って出来ている「足底筋膜」という組織があります。
足底筋膜は半ドーム状になっている足の「土踏まず」を支える重要な役割があり、足への衝撃を和らげるクッションとしての機能と、その吸収した衝撃を蹴り出しのエネルギーとして有効活用する働きがあります。
足底筋膜炎とは何らかの原因で足底筋膜が固くなることでうまく伸び縮みできず足に体重がかかる際の負荷で組織に小さな断裂や炎症が起こして痛みやシビレがでる病気です。
主に40~50歳代以上で発症しますが、若い世代でもスポーツ選手などに多い病気です。
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「歩くたびにズキンとする痛み」
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「痺れるような痛み」
などがある場合は足底筋膜炎の可能性がございます。
足底筋膜炎の原因|柳井市まちの樹鍼灸整骨院・整体院
足底筋膜にかかる負荷には
- ・足を着地させた時の衝撃や荷重による「圧迫力」
- ・足を蹴り出すときの引っ張られる「牽引力」
があります。
特徴的なものとして
1.足のアーチのバランスが崩れている人
足のアーチが低くなっている人(扁平足)、足のアーチが高すぎる人(凹足)、足の甲が広がっている人(開帳足)はストレスが足の裏にかかりやすい為、足底筋膜に負担がかかりやすくなります。
特に外反母趾は開帳足になってから起こる変形なので足底筋膜炎のリスクが高くなります。
2.家事などの立ち仕事や加齢
家事や育児などで長時間の立ち仕事など足の裏で体重を支え続ける事による疲労や、加齢によって組織が変性して足底筋膜が硬くなり、クッション機能が低下することで起こります。閉経後にホルモンバランスが崩れて組織が変性することもあります。
①長時間の立ち仕事による足への負担
②加齢により組織の偏性
③閉経でのホルモンバランスの崩れ
3.ふくらはぎや太腿の筋肉が弱い、または硬い人
ふくらはぎや太腿の筋肉が弱い、または硬いと引き上げる力が弱くなる為、足の着地から蹴り出しの時に足底筋膜に負担がかかりやすくなります。
4.マラソンなど足に衝撃を繰り返し受けるスポーツなどをしている
ランニングやジャンプ動作、硬い路面でのトレーニングなどで、荷重による衝撃(圧迫力)と強く引っ張られる力(牽引力)の両方が繰り返されると、足底筋膜に大きな負荷が集中して小さな断裂や炎症が起こりやすくなります。
5.足に合わない靴
かかとが固定されない、靴底が薄すぎてクッション性がない靴、逆に柔らかすぎて反発力が少ない靴、大き過ぎたり小さ過ぎて踏ん張りが利かない靴などは足底筋膜に負担がかかりやすくなる原因になります。
足底筋膜炎の人はこんな症状があります。
- ・歩いている時かかとや、足の裏が痛い
- ・足の裏を押すと痛い
- ・足の裏が、つっぱている感じがある
- ・夕方になると痛みが強くなる
- ・運動後、痛みが出る。運動翌日が痛い。
- ・朝痛いが、動いていると徐々に軽減してくる。
- ・階段・つま先立ちなどすると痛い。
症状は人によって違うことが多く、急に強い痛みが出たり、だんだんと痛みが強くなる人もいます。
日常生活では足底筋膜炎が発症しても歩かないという事はなかなか出来ないため、足への負担を軽減させることが難しく治りにくくなる場合もあります。
症状が進行してなかなか治らない場合は半年〜1年以上症状が続いている人もいます。
治療してもなかなか治らない「難治性足底筋膜炎」と診断される事もあります。
足底筋膜炎の治療は消炎鎮痛薬や理学療法等で痛みを抑える保存療法が基本です。症状が落ち着くまでは安静を心がけ、長時間の立ち仕事やその他の発症のきっかけとなったスポーツは一時お休みすることが望ましいです。
薬物療法
炎症がある場合は、非ステロイド性消炎鎮痛剤を服用して炎症を抑え症状を改善させます。
ただし、飲み薬は使用すると胃があれるなどの副作用が出る場合があるので、注意が必要です。
ステロイド注射
歩行出来ない、仕事に支障が出る程の強い痛みがある場合、ステロイド注射を行うことがあります。
痛みのある部分に直接ステロイドを注射すると、即効性があり1~2ヵ月程度は症状が改善することが多いですが、注射で一時的に炎症などの症状を改善させるだけで、原因自体が無くなったわけではないので症状が再発することも少なくありません。
また、注射を繰り返し行うことは薬の副作用で組織を脆くさせ長期的には症状を悪化させる場合もあります。
リハビリテーション
ストレッチや筋トレ、負担がかかる様な身体の使い方の改善などは、ステロイド注射のような即効性はありませんが、中・長期的に見るとリハビリによる治療の方が高い効果が期待できます。足部だけの問題でなく、全身的な問題(姿勢の悪さ、股関節・膝関節の硬さ、他の部位を庇って歩行している場合など)は足部以外の改善をする必要があります。
足底板療法(インソール)
足底筋膜炎の治療としては最も効果が高い治療です。
その方に合わせた完全オーダーメイド(一人一人足型を取り、足の特徴や癖に合わせる)のインソールを作成します。
インソール使用よって、足底部のアーチ形態。足の型を機能的、解剖的に補正して足部のアライメントを改善します。
また、疼痛が強い場合は足底部の衝撃を減らすような、工夫も行います。
作成だけでなく、インソールの状態を定期的にチェックし、問題がないかの確認も行います。
◆柳井市まちの樹鍼灸整骨院・整体院での治療方法|柳井市まちの樹鍼灸整骨院・整体院
足のアーチに異常がある人・筋肉が弱い、または硬くなっている人・立ち仕事や加齢でかつ運動不足の人の多くは姿勢が悪くなっている人がほとんどです。
その影響が地面に唯一接している足に負荷が集中するので、治療で全体的には筋肉や関節に負担がかかる状態の姿勢の悪さを改善する筋肉・筋膜にアプローチする筋膜リリースで全体のバランスを整え、足の動きがスムーズになる様に骨盤や足回りのバランスを整えるストレッチやモビライゼーションなど個人に合わせたオーダーメイドの治療をしてきます。
局所的に炎症のある足底筋膜には低出力レーザーなどの物理療法を使い患部を早期に改善させます。
執筆者:柔道整復師
院長 崎山光洋(施術家歴 20年)
柳井市まちの樹鍼灸整骨院・整体院 院長の崎山光洋と申します。
みなさまに安心していただけるよう、「分かりやすく・丁寧」に症状・身体の状態・施術方法のご説明をさせていただきながら施術させていただきます。